先月1日に、インターネット掲示板「2ちゃんねる」に「千葉の女子小学生を2月15日15時に殺しちゃいます」などと殺害予告を書き込み、千葉市内の小学校など3校の授業を中止させるなど、業務を妨害した疑いで、無職、福田努容疑者(23)が逮捕された事件を皮切りに、この事件に影響を受けたと思われるインターネット上での殺害予告が相次いでいる。
先月15日には、千葉県の小学4年生の女児が、動画投稿サイト「ニコニコ動画」のコメント欄に「埼玉県の小学校の女児を2月29日13時に殺します」と書き込み、今月4日に補導された。女児は「軽いいたずらのつもりで面白半分でやった。」などと話しているようだ。
今月1日には、福岡県の小学6年生男児が、「2ちゃんねる」に「3月3日(月)に福岡県内の小学生を殺してみる」というタイトルの書き込みをし、7日に児童相談所に通告された。児童は、「千葉で書き込みをして補導されたニュースを見て世間の注目を集めたくてやった」などと語っているという。
5日には、福島県の18歳少年が、同掲示板に携帯電話から「福島県の小学生殺してみると書き込み」というタイトルの書き込みをし、7日に補導された。少年は、「進学先が決まったが、やっていけるのかという不安から」「他県をまねた」などと話しているようだ。
さらに和歌山県でも、4日、同掲示板に「和歌山県の中学1年生を殺します」などとの書き込みがあり、県警が業務妨害の疑いで発信者の特定を急いでいる。
「2ちゃんねる」を気軽に閲覧し、不適切な書き込みをしてしまう子どもたち。活動範囲が狭く、自分たちが住む地域が全てである子どもにとって、インターネットが全国、全世界の現実の世界に開かれていることを想像するのは難しいのかもしれない。少しの油断で被害者にも加害者にもなってしまうインターネットの実態をいかに子どもに実感させるかが、今後ますます重要視されていくだろう。
発信の仕方が、掲示板だっただけかも。