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- 2011/3/4
- 教育オピニオン
- 算数・数学
世の中でだれもが使う数学といえば、お金の計算などをする四則演算と、意志決定のための材料を提供する統計だといっても、そんなに異論はないだろう。ただ、この2つの世間的な評価は異なる。四則演算ができない場合には本人の能力が問われるが、統計ができない場合... -
会社と大学両方に籍を置いて仕事をしていると、いろいろとおもしろいことがある。例えば会社では、書類を書いてお客様に提案しているのが理工学部の修士出の人だったり、プログラムをかいているのが文学部出の人だったりする。一方、大学(といっても大学院なのだ...
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私は、中高生の頃、「日本画は、なぜこんなに平面的に描かれているのだろう。西洋の油絵はもっと立体的なのに」と思っていました。ところが、あるとき、鯉の描かれた掛け軸を見て、京都の古刹の透き通った池を鯉が泳いでいると感じました。それは、これまでは平面...
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最近は電子書籍という言葉がはやっています。教育界でも、少し前からコンピュータを使った教育が注目を浴びているようです。教科書もデジタル教科書の開発が盛んになってきています。新聞にも、コンピュータを使って小学生に授業をすると、授業時間の最後まで興味...
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初任者指導の仕事を始めて、3年目になった。
1週間に一度、初任者の教室で一日過ごし、さまざまな助言をする仕事である。
退職するまで37年間、担任として「授業をする」立場で過ごしてきた。今回「授業を見る」立場へ転換して、今まで見えなかったことがさ... -
あんパン、龍馬に共通するもの、何でしょう。それは、「かたやぶり」だ。あのパンに餡を入れるなんて、新しい発想だ。新婚旅行に初めて行ったという龍馬も型破りな人だったらしい。それまでにない「発想」を人は「型破り」という。
しかし、私はもう少し広くこ... -
「聞いたことは忘れ、見たことは覚え、体験したことは忘れない」
ある小学校英語の講演会で耳にし、心に響いた言葉だった。調べてみると、中国の老子が紀元前、既に「聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる」と言っていたという... -
「いじめ問題」は難しい。さまざまな難しさが絡みあっている。小学校や中学校の教育現場だけでなく、研究の分野でも多くの難しさを抱えこんでいる。
ところで「いじめ」の隣接領域に「少年非行」の問題がある。この2つの問題の扱われ方には、何か違いがあったの... -
「ボールクルクル」という運動だった。小学校2年生の体育授業「多様な動きをつくる運動遊び」の実践で、峯川治久先生(船橋市立若松小学校、当時は金杉台小学校)の授業を見学したときのことである。子どもたちは、テンポよく展開される授業にひきこまれていく。私...
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「理科離れ」という言葉が、珍しいものでもなくなり、日本の教育の定位置につこうとしている。おまけに、子どもたちが「ものをつくる」という経験も乏しく、技術立国日本の未来が危惧されている。その原因は、ゲームやインターネット等によるものだと口をそろえて...