対話を深め合いにつなげる第三の鍵
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- 2011/5/30
- 教育オピニオン
- 国語
「対話」はコミュニケーションなどと並んで大変多義的な概念である。が、日常生活に馴染んだ言葉でもあり、とかく、無前提で使用され、時に誤解や無用な軋轢を生む。それを避けるには、まず、自身の定義を明らかにして議論に臨むことが必要かと思... -
教育エッセイ(第14回)
- 2011/5/26
- 教育オピニオン
- 外国語・英語
全国の小学校で外国語活動がスタートし、日本の英語教育は新しい時代へと船出しました。今、小学校英語への期待が高まっています。そうした期待のひとつは、入門期の子ども達に英語をたっぷりと聞く機会を与えられることです。外山滋比古先生が言う「絶対語感」の... -
- 2011/5/26
- 教育オピニオン
- 道徳
一九五〇(昭和二五)年一一月に天野貞祐文部大臣による「修身科」復活発言に対して、「ほとんどの新聞は、修身科復活に反対の立場」をとり、「四面楚歌」の中で挫折した(船山謙次『戦後道徳教育論史 上』)。これが戦後教育史の典型的な評価である。 -
- 2011/5/11
- 教育オピニオン
- 社会
福島原子力発電所の事故をきっかけに、原子力発電、そして日本のエネルギー事情についての関心が高まっている。子どもたちは学校で、様々な教科を通してエネルギーについて学ぶことになる。例えば、小学校では3年・4年社会の「飲料水、電気、ガスの確保や廃棄物の... -
教育エッセイ(第13回)
- 2011/4/22
- 教育オピニオン
- 学級経営
子どもの遊びに「はじめの一歩」がある。オニになった子が目をつむり、10(トオ)数えてタッチをするというオニ遊びのひとつである。この遊びの面白さは、最初の一歩の長さの確保にある。長さを確保すると、遊びの主導権を握る。「はじめの一歩」の意味を知ってい... -
教育エッセイ(第12回)
- 2011/3/31
- 教育オピニオン
- その他教育
いよいよ日本でも、電子書籍の時代が到来したというニュースが飛び交っている。いくつかのメーカーが、デジタル情報をディスプレイに自在に表示できるような装置を販売したり、類似の商品を近日中に市場に供給すると予告しているからだ。我々は将来、紙に印刷した... -
- 2011/3/4
- 教育オピニオン
- 算数・数学
世の中でだれもが使う数学といえば、お金の計算などをする四則演算と、意志決定のための材料を提供する統計だといっても、そんなに異論はないだろう。ただ、この2つの世間的な評価は異なる。四則演算ができない場合には本人の能力が問われるが、統計ができない場合... -
教育エッセイ(第11回)
- 2011/2/25
- 教育オピニオン
- その他
会社と大学両方に籍を置いて仕事をしていると、いろいろとおもしろいことがある。例えば会社では、書類を書いてお客様に提案しているのが理工学部の修士出の人だったり、プログラムをかいているのが文学部出の人だったりする。一方、大学(といっても大学院なのだ... -
教育エッセイ(第10回)
- 2011/1/28
- 教育オピニオン
- その他
私は、中高生の頃、「日本画は、なぜこんなに平面的に描かれているのだろう。西洋の油絵はもっと立体的なのに」と思っていました。ところが、あるとき、鯉の描かれた掛け軸を見て、京都の古刹の透き通った池を鯉が泳いでいると感じました。それは、これまでは平面... -
教育エッセイ(第9回)
- 2010/12/24
- 教育オピニオン
- その他教育
最近は電子書籍という言葉がはやっています。教育界でも、少し前からコンピュータを使った教育が注目を浴びているようです。教科書もデジタル教科書の開発が盛んになってきています。新聞にも、コンピュータを使って小学生に授業をすると、授業時間の最後まで興味...