
- 大前暁政の“欲ばり”時間術
- 教師力・仕事術
アイデアがなかなか浮かばず、時間だけかかってほとんど仕事が終わらない、という経験をしたことはないでしょうか。このような状況に陥らないための時間術とは?
アイデアが降ってくるのを待つ
「原稿用紙10枚分の教育論文を書いた」
こう聞くと、かなり時間がかかったのではないかと思われるでしょう。
私が4000字の文章を書くのにかかった時間は、20分程度といったところです。他にも、日々の研究授業の反省文書や、短い教育論文などを書くとき、やはり10分ぐらいでザザッと書いてしまいます。
どうして、短い時間で文章を書くことができるのでしょうか。
実は、これにはちょっとしたカラクリがあります。それは、「アイデアが浮かぶまでは書かない」と決めているのです。
アイデアが浮かんでいないのに取りかかっても、時間がかかるばかりで、1000文字書くのに1時間以上かかることも珍しくありません。
しかし、アイデアが浮かんだ後に書くとなると、短時間で終わらせることができます。つまり、こういった創造的な仕事は、アイデアが降ってくるのを待つことが大切なのです。
「絶好調」の日に仕事をする
よく「人には、仕事をするうえで好調の日と不調の日がある」と言われます。好調の日に仕事をすると短時間で終わらせることができますが、反対に不調の日はいくら時間をかけても仕事が終わらないことがあります。
この考え方は、もう少し掘り下げて考えてみる必要があります。
不調の日があるのは偶然ではなく、創造的な仕事をするための準備や情報が不足しているために進まない、という理由があるのです。
例えば、「新しい授業を開発する」「教育論文をまとめる」「研究授業の指導案を書く」といったことは、創造的な仕事と言えるでしょう。
そして、このような創造的な仕事には、アイデアを生み出すための情報収集の時間が必要不可欠です。
さらに、アイデアが浮かんでくるまで待たなくてはいけません。
情報収集を続け、待っていると、アイデアが降ってくる瞬間は急にやってきます。このときが、「絶好調」の日なのです。
その場で、アイデアを一気に形にしていきます。このやり方をとると、驚くほど短時間に出力ができるうえに、少々量が多くても一気に完了させることができます。

ポイントは、アイデアが固まるまでは、頭の動きに任せておくということです。
寝て起きたときにアイデアが固まる、というのはよくあることです。これは、寝ているときに、本人は意識せずとも勝手に頭が働き、情報を整理してくれているのです。無意識の中で頭が勝手に働いてくれるのですから、これを利用しない手はありません。必要な情報を集めておき、後は勝手にアイデアが浮かぶのを待ちます。アイデアが浮かんだら、すぐに文章としてアイデアを残します。
よいアイデアが浮かんでいないのに、文章にまとめようとすると、むだな時間を費やすだけ。創造的な仕事は、情報収集をして、アイデアが浮かぶまで待つことが大切になる。