もくじ
数学教育2024年3月号
特集 場面・目的別 “考えたくなる”発問テクニック40
問題を把握させる場面
[既習とのつながりを考えさせる]「今日はどんなことを考えますか?」
[日常とのつながりに気づかせる]「どんな場面の問題になりますか?」
[問題に対する問い(めあて)をもたせる]「どんなことを解決したいですか?」
問題解決の見通しをもたせる場面
[解決に使える既習を想起させる]「前に学習したことは使えないね」
[答えの見積もりをさせる]「どのくらいの大きさかな?」
[問題に主体的に働きかけさせる]「なぜこの角度から撮ろうと思ったの?」
自力解決・個人思考を支援する場面
[考える足場を与える]「前回学習した問題との違いは何だろう?」
[スモールステップで理解を促す]「こんな途中式を書いた人がいるよ。考え方が見えるかな?」
[早く終わった子どもにさらなる思考を促す]「何か共通点はないだろうか?」
考えをつなぐ場面
[1人の考えを全員で共有する]「試合数の数え方を式で表すとどうなるのかな?」
[複数の考えのつながりに気づかせる]「2つの考え方で共通していることは何かな?」
考えを整理する場面
[相違点・共通点に着目させる]「2つの補助線は『なんとなく』引くしかないのかな?」
[言葉や式と図を関連させる]「言葉の世界から文字式の世界に『変換』できるかな?」
[数学的な考え方の価値を共有する]「もし,この考え方をしないと何が困るのかな?」
考えを広げる場面
[拡張的に考えさせる]「どんな数をあてはめるのが自然かな?」
[ゆさぶりをかける]「あてはまる数は本当にないのかな?」
振り返り・まとめの場面
[授業の途中で振り返りをさせる]「みんなの解決方法から明らかになった共通点はあるかな?」
[「よさ」を振り返らせる]「…を使うと,どんなよいことがあったかな?」
[日常の事象に目を向けさせる]「身の回りで…が使われていることがあるかな?」
[仲間への意識を高める]「友だちの方法でやってみたい方法はありますか?」
新たな問いを引き出す場面
[偶然性を問いかける]「それってたまたまじゃないの?」
[子ども自身に発展を促す]「…を見つけてすごいね」
[子どものつぶやきを生かす]「気持ちがわかりますか?」
きまりに気づかせる場面
全員参加を促す場面
[発言のハードルを下げる]「何か困ったことはありませんか?」
[できる範囲で発言させる]「証明に使えそうだなと思うことは,何かありませんか?」
[発言の足場をつくる]「何を使ったら,長さを求めることができますか?」
数学的な考え方を働かせる場面
よさを価値づける場面
[考えを価値づける]「算数(数学)では,遠回りも大切なんだね」
[粘り強さを価値づける]「『答えがおかしいかも』って気づけることに価値があるよ」
[主体的な学びの態度を価値づける]「『もし〜だったら』と考えると,算数(数学)が得意になるよ」
[対話的な学びの態度を価値づける]「うなずきながら聞く姿がすばらしい」
思考力・判断力・表現力を高める「学習&評価問題」のつくり方 (第12回)
高等学校数学科 思考のプロセスを重視した「探究的な授業」のデザイン (第12回)
「発達障害」から「ユニバーサルデザイン」まで 特別支援教育の視点の活かし方 (第12回)
数学教師のための「ロイロノート・スクール」活用ガイド (第12回)
テセレーションでつくる 数学アート・パズル (第60回)